多和田最多勝おめでとう!多和田はライオンズのエースに相応しい投手になれたのか?

多和田真三郎

現在、ライオンズの背番号18番を背負うのは、入団3年目の多和田真三郎です。

その多和田は今年度、登板数、勝ち数等、キャリアハイの成績をあげ、ライオンズの優勝に貢献してくれました。また、勝ち数は16勝で、パ・リーグ最多勝投手になりました。(ロッテが残り3試合あり、仮にボルシンガーが全試合で勝ち投手となった場合でも16勝であるため、多和田の最多勝は確定しています。)

今シーズンの多和田に対する印象、期待は「試合を作ってくれる」、「長いイニングを投げてくれる」、「勝つことができそう」でした。

防御率こそ3.81とパッとしませんが、シーズン通しての結果を見ると、大炎上した試合が2試合(※1)、足首を捻ったことによる影響が出て自分のピッチングができなかった3試合(※2)以外は、ほとんどの試合でQSを達成しており、安定した投球でチームを勝利に導いてくれました。

※1 大炎上した試合は以下です。

5/12(土)マリーンズ戦@メットライフD 4回1/3を投げ7失点

7/26(月)ホークス戦@ヤフオクD    3回1/3を投げ11失点

※2 8/7(火)7回まで無失点の投球を続けていましたが、守備の際に誤ってバットを踏んで足首を捻って降板。その後の8/14(火)、8/21(火)、8/28(火)はそれぞれ6失点、6失点、5失点となっています。

個人的には、今シーズンの多和田はかなり信頼できると感じていましたし、ライオンズのエースに成長したかなあと思っています。そこで、過去、ライオンズのエースと呼ばれた以下の5選手のキャリアハイ年度の成績と比べて見劣りしないか確認してみました。(遡りすぎても、投手の分業制に対する考え方等違って比較にならなそうなので、2000年以降のエースを対象とさせていただきました。)

・西口文也

・松坂大輔

・涌井秀章

・岸孝之

・菊池雄星

異論があると思いますが、キャリアハイ年度は、最も勝ち数が多い年としました。また、最も勝ち数が多い年が複数年ある場合には、その中で最も勝率が高い年としました。

比較結果を以下に示します。

<完投数>

約5試合に1回完投しており、他の投手と比べても引けを取りません。ただし、2007年涌井の11完投、2006年松坂の13完投は圧倒的ですね。(松坂なんて、登板数の半分以上が完投ですからね。)

<完封数>

今シーズンは2完封でしたね。もう少し多いかなと思っていました。特別多くも少なくもないですね。

<勝利数>

16勝で文句ないですね!(岸はキャリアハイでも13勝で意外と少なかった)

<敗戦数>

敗戦数も5と少なく、こちらも文句ないですね!

<投球回>

1年間先発ローテーションを守り続け172.2回。今シーズンのライオンズの投手の中で最多の投球回で立派です。(ちなみに2位は、菊池の163.2回)ただ、26試合に登板で、各試合7回まで投げ抜いた場合は182回となるので、後10回程度は投げられるとよりエースという感じになるでしょうか。

<奪三振>

奪三振数は他の投手と比べ、極端に少ないですね。これは投球スタイルによるものなので、必ずしも多ければ良いわけではないですが、三振が取れるに越したことはないですよね。真っ直ぐ中心で追い込み、外のスライダーを投げればそれなりに三振が取れるような気がしますが、そういうピッチングを目指しているのではないんでしょうね。

ちなみに、奪三振が少ないということで、バットに当てられることが多いので被本塁打数はどうかと思い、追加で確認してみました。結果は以下です。

なんと、多和田が最も被本塁打数が少ないようでした。

(※なお、被本塁打数が最も少ない年度という意味ではありません。)

<防御率>

防御率は、唯一の3点台(しかも後半)で少し寂しいですね。

全体的な投球のレベルアップというより、多和田は良いときはとことん良いので、好不調の波がないよう調整できるようになることが、更なる好成績を収めるためのポイントと思います。

<全体として>

全体的に見て、多くのイニングを投げ、16勝を挙げ、貯金を11も作ることができていることから、今シーズンの多和田はライオンズのエースに相応しい投手になれたのではないでしょうか。今年は、まだ、クライマックスシリーズやその先の日本シリーズがあるため、その大舞台でもシーズン同様の投球をしてチームに勝利をもたらすことができれば、よりエースらしくなれるのではないでしょうか。残り試合の多和田の投球に期待しましょう。

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